トップページ > 【SOUND DESIGNER連動企画】FL STUDIO11でエレクトロミュージックを作ろう!第1回「EDM」

(※)表記されている価格は2014年3月31日以前のものです

FL STUDIO11でエレクトロミュージックを作ろう!













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 豊富なソフトシンセを内蔵しているFL STUDIO 11は、EDMを制作する際に、イメージするサウンドを素早く鳴らすことができる強力なツールです。また、パターン単位で曲構成を作れるシーケンサーを備えている点も、EDMのトラックメイクに最適なソフトだと言える理由です。
 そもそもEDMというのは、「ElectronicDance Music」(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)の略称で、トランス、テクノ、ハウス、ドラムンベース、ダブステップなどのダンス系ミュージックを総称する、80年代から用いられてきた言葉です。現在ではエレクトロハウス、プログレッシブハウス、ゴージャスなダブステップなどを指すジャンル名として用いられていて、アメリカから火がついて今や世界的なブームとなっています。代表的なアーティストとしてはデヴィッド・ゲッタや、アヴィーチー、ゼッドなどが挙げられます。最近のJPOPにもEDMの要素を採り入れているアレンジをよく耳にします。
 EDMのサウンドは、トラックのほとんどがシンセサイザーやドラムマシンなどの電子楽器だけで制作されており、そこに歪んだエレキギターのコードサウンドやカントリー風ギター、エレキベース、生ピアノなど、様々な楽器が取り入れられたアレンジが多く見受けられ、曲調は多岐に渡っています。早速、主要パート別に制作のポイントを解説していきましょう。

商品概要

■FL STUDIO 11 Signature Bundle

¥36,750(クロスグレード版=¥23,100)

動作環境

  • ・OS:Windows 7(32/64ビット)/Vista&XP(32ビット)
  • ・CPU:2GHz以上 ・HDD:1GB以上
  • ・メモリ:1GB以上 ・ディスプレイ解像度:XGA以上(SXGA以上を推奨)
  • ・その他:CD-ROMドライブ、インターネット環境が必要

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キック EDMの要となるパートを専用音源「BASSDRUM」で作り込む

 ダンス系の曲全般に言えることですが、「曲の印象はドラムの音色で決まる」と言っても過言ではなく、特に重要なのがキックの音色です。EDMにおいても同じで、キックは十分作り込んでおきたいものです。
 ポイントは、ローランドTR-909のようなアナログ・ドラムマシン系の音色を選び、基本音色を決めることです。FLSTUDIO 11には、「BASSDRUM」(ベースドラム)というキック専用音源が追加されたので、これを使いましょう。アタックや減衰時間、音質や音圧調整によって好みのサウンドを作ることができます。
 この時に重要なのは、エフェクトを挿さずに音源の機能だけで音質を調整していくことです。エフェクトを挿して音作りをすると、エフェクトを外した時に質感が変わってしまい、作業がしづらくなります。
 ですが、これだけだと強いアタック感や音圧感が十分表現できないことが多いので、コンプやリミッターで補強します。さらに迫力を求めるなら「Maximus」(マキシマス)を追加しましょう。これはいわゆるマルチバンドコンプ(高域、中域、低域といった帯域ごとにコンプをかけるエフェクト)で、かかり方がいいのが特徴です。

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↑FL STUDIO 11から追加されたアナログ・ドラムマシン系のキック専用ソフト音源、BASSDRUM。画面中央の円形に配置されたツマミを調整するだけで、様々なキックのサウンドを得ることができる
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↑Maximusは低域、中域、高域の3バンドを独立して設定できるうえに、全体の音圧を調整することも可能なマルチバンドコンプレッサーだ。画面上部の右側に、各帯域のコンプのかかり具合がリアルタイムで表示されるため、視覚的な調整が行ないやすい

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参考アーティスト / 参考曲

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デヴィッド・ゲッタ「ウィズアウト・ユーfeat.アッシャー」(収録アルバム『ナッシング・バット・ザ・ビート』)。EDMを大ブレイクさせた第一人者であり、キャリア30年を誇るフランスの大御所DJ/プロデューサー。エレ クトロハウスとヒップホップの融合を推進した
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スクリレックス「バンガラング」( 同名アルバムに収録)。LAを拠点として活動を行ない、アグレッシブなサウンドが特徴の芸風から「ブロウステップ」と称されるダブステップ・プロデューサー。最新シングルの「バンガラング」は全米14位を記録する大ヒットとなった

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ベース 2種類のシンセベースを使って迫力あるサウンドを作る

 シンセベースもキックと同様に、低音の要となるパートです。通常、ベースは1パートだけで役割をまかなえますが、演奏パートが増えるにつれ、低域が物足りなくなることがあります。そんな時には、もう1つシンセベースを重ねるといいでしょう。
 その際はキャラクターの異なる音色を選ぶのがポイントです。同じ音色だと、音量が大きくなるだけで立体感を増す効果が少ないからです。異なる音色を加えることにより、低域の厚みが増し、フレーズの輪郭がハッキリ聴こえるようになります。
 FL STUDIO 11はソフト音源が豊富に揃っているので音色選びの自由度が高く、中でもオススメなのが、新搭載の「GMS(グルーヴ・マシン・シンセサイザー)」です。GMSはパラメーター構成が比較的シンプルなシンセなので、プリセットからの音色エディットが容易に行なえます。
 GMSのシンセベースに、もう1つシンセベースを組み合わせる時は、音源方式の異なるソフト音源を組み合わせると面白いサウンドが得られます。例えば、内蔵のサンプラー音源「DIRECT WAVE」にもベース音色が用意されているので、この音色を組み合わせてみましょう。

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↑GMSの画面右上のエリアでは、曲のテンポ、拍、小節のタイミングに同期してかかり具合が変わるエフェクトを設定することが可能だ。複雑な音色変化を持つフレーズを作るのに適している
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↑DIRECT WAVEは本格的なサンプラー機能を備えている音源だ。プリセットサウンドを使用する以外にも、オーディオデータを読み込んで緻密な音色エディットをすることができる

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参考アーティスト / 参考曲

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ゼッド「シェイヴ・イット・アップ」(収録アルバム『クラリティ』)。レディ・ガガのリミックスも手掛けるドイ ツのエレクトロハウスのクリエイターで、スクリレックスとも親交が深い。現在はメジャーレーベルのインタースコープと契約し、世界的な活動を行なっている
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カルヴィン・ハリス「レッツ・ゴー」(収録アルバム『エイティーン・マンス』)。リアーナとのコラボ作「ウィー・ファウンド・ラヴ」が全米と全英でNo.1ヒットとなったUKのクリエイター。同曲で「MTV VMA2012 」を獲得するなど、イギリス本国以外での人気も高い

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シーケンスフレーズ 「アルペジエーター」で手軽にシーケンスを作成する

 ダンス系の曲では、シーケンス(繰り返し)フレーズが使われることが非常に多いのですが、このフレーズ作りに悩むことがしばしばあると思います。そこで活用したい機能が「アルペジエーター」です。
 この機能は、白玉で打ち込んだコードの構成音を元に、アルペジオを自動で作成してくれるというものです。アルペジオの設定を変えると瞬時にフレーズが変更されるので、演奏させながらリアルタイムで各パラメーターの設定を変更していき、自分のイメージに近いシーケンスフレーズを作っていくといいでしょう。
 その際、アルペジエーター設定画面の中にある「TimeMul」(タイム・マルチプリケーター)というパラメーターで音符の細かさ、Gate(ゲート)で各音の長さが設定でき、特にGateの調整次第でフレーズ感が変わってきます。EDMの曲で聴けるようなフレーズにするには、Gateを短めにするのがポイントです。
 なお、この機能はベースラインを考える時にも有効です。作成したフレーズをベースの音域まで下げて再生してみるとリフっぽいベースラインになるので、ぜひ利用してみてください。

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↑白玉でコードの構成音を打ち込み、メニューから「Tools」→「Arpeggiate」を選ぶとアルペジエーターの画面が現われる
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↑設定画面で「Time Mu l」や「Gate」を調整していくと、白玉コードがアルペジオのフレーズに変わっていく。設定が完了したらAcceptをクリックして、アルペジエーターの設定を反映させよう

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参考アーティスト / 参考曲

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カスケイド「ROOM FOR HAPPINESS」(アルバム『FIRE&ICE』のFIREに収録)。シカゴ出身の西海岸を拠点とするベテランDJ/プロデューサー、ライアン・ラドンによるソロプロジェクト。「美メロハウス」のクリエイターとして日本でも高い人気を誇っている/dd>
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アヴィーチー「Levels」(EP)。2011年にリリースした本作のブレイクにより頭角を現わした、スウェーデン出身のDJ/プロデューサー。現在ではリミキサーとしてマドンナの作品などにも関わっており、グラミー賞に2度ノミネートされた実績を持っている

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■お問い合わせ先:潟tックアップ (TEL:03-6240-1213)

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