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FLSTUDIO11で、旬のEDMを作ろう!

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シンセやリズムマシンを駆使して制作される「EDM」(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)という音楽が、今各国のヒットチャートで躍進しています。このEDMを作るのに最適な音楽制作ソフトが「FLSTUDIO 11」です。本ソフトによるEDMの制作法を紹介しましょう


EDMとは?

  打ち込み系のダンスミュージックというと、以前であればプログレッシブハウスやトランス、テクノ、ダブステップ、ヒップホップなどの細かいカテゴリーに分類され、「ダンスミュージック」や「クラブミュージック」と総称されていました。しかし、近年はデヴィッド・ゲッタやティエストらのトラックメイカーによる、歌をフィーチャーしたリミックス曲が新たな人気を呼び、いつしかハウス、トランス、ダブステップ系の楽曲を「EDM」と呼ぶ傾向が強くなっています。EDM系の人気アーティストには他にもスウェーデンのアヴィーチーや、デッドマウス、アフロジャック、マデオン、ゼッドなどがいて、ゼッドは今年の第56回グラミー賞を獲得したことでも広くその名が知られています。

 では、早速EDMを作る流れを紹介していきましょう。まずは楽曲のテンポ、すなわちBPMを決めます。ダンスミュージックのBPMは「100〜150」くらいと意外と幅が広く、ハウスやダブステップに限定すると「125〜135」くらいが基本で、中でもハウスミュージックの楽曲は「128」にするのが定番です。
 テンポの設定ができたら、次にバックトラックを作っていきます。楽器の編成は、リズム、ベース、リード、シンセリフが主体となり、曲によってはそこに効果音を加えることもあります。バックトラックをFL Studio 11で作る際は、まず各パートごとに数小節単位のフレーズパターンを作成し、それをプレイリストに並べていき、並べ替えたり編集することで曲として仕上げていきます。
 最後に、各パートのボリュームなどを調整して仕上げます。曲の展開に合わせてボリュームフェーダーやシンセのパラメーターなどをオートメーションで動かすと、プロのレベルにグッと近づくはずです。



FLSTUDIO11

FLSTUDIO11パッケージ

EDMに合うドラム音色やソフト音源を数多く装備したソフト。いくつかの演奏パターンを制作し、それらを組み合わせてトラックを構築していくことができる(価格:¥35,000)。また、他メーカーのDAWソフトやボーカロイド、プラグインを使用している人向けに、お得な「プロデューサー優待版」(価格:¥22,000)も発売中。



EDM系の人気アーティスト

アヴィーチー

アヴィーチー

スウェーデン出身。アルバム『トゥルー』が69ヵ国のiTunes Storeランキングで1位を獲得した

デッドマウス

デッドマウス

カナダ出身のジョエル・トーマス・ジマーマンによるプロジェクト。「ネズミDJ」とも呼ばれている

ゼッド

ゼッド

ロシア生まれのドイツ育ち。「クラリティ」でグラミー賞最優秀ダンスレコーティング賞を受賞

ティエスト

ティエスト

オランダ出身。ハウス/トランス界のレジェンドとも呼ばれ、数多くのイベントに参加している


EDM制作の基本的な流れ

STEP1:曲のテンポを決める

テンポ変更画面

まずは曲のBPMを「125〜135」くらいに設定する。FLStudio 11では、「TEMPO」という欄を上下にドラッグするとテンポを指定できる

STEP2:ドラムやベースのパターンを作る

ステップシーケンサー画面

次に楽曲の土台となるフレーズのパターンを作る。FL Studio 11では、 このようなステップシーケンサーかピアノロールにフレーズを打ち込む


STEP3:パターンやサンプル素材を配置して曲を構築

サンプル素材を配置

作成したパターン(@)を、イントロから順番にプレイリストに 配置して曲を構築する(A)。オーディオのサンプル素材などを配置することも可能だ(B)

STEP4:ミックスして仕上げる

ステップシーケンサー画面

各パターンの音量バランスやエフェクトの調整などを、ミキサーで行なう。そして、ミックスした楽曲をオーディオファイルに書き出せば完成だ


ハウス系トラックの作り方


 ハウス系のリズムは、キックを「ドン・ドン・ドン・ドン」と1拍ずつ打ち込み、2拍&4拍にハンドクラップやスネアを加えたシンプルなパターンにするのが定番です。8分の裏拍にハイハットを打ち込んだり、盛り上げたい箇所でスネアを連打させることもあります。また、メインのメロディに3度や5度、オクターブ音を加えた、コード感のあるシンセサウンドで曲を引っぱるのも特徴です。

 ベースのフレーズは、主旋律のシンセのメロディやコードのルート音を使うといいでしょう。8分音符や16分音符を選び、疾走感が出るように打ち込むのがコツです。
 リバーブやディレイなどの空間系エフェクトも効果的に活用しましょう。例えば、サビ前のブレイクで、キックに深いリバーブをかけた「ド〜〜ンッ……!」(通称「ブーンキック」)という音を加えると、曲にメリハリを付けられます。

4つ打ちのキックにハンドクラップとスネアを重ねる

キックの打ち込み

ハウス系のキックは、「トン、トン」という軽い音ではなく、「ドンッ」というズッシリとした重い音色を選ぼう。一方、2拍/ 4拍に入るハンドクラップやスネアの音色は、控え目な感じのものを選ぶといい


ディレイやリバーブでトラックに動きを付ける

空間系エフェクトをかける

残響をうまく聴かせるのもハウスならではのポイントで、シンセリフに8分や付点8分のディレイをかけるなどの手法が多用される。キックの残響音を逆再生して、徐々に大きくするというワザも定番だ


ダブステップ系トラックの作り方


 ダブステップでは、ハウス風のキックの4つ打ちや「ドン・タン・ドド・タン」という2ステップ、レゲエのような重たいビートなどが使われます。そのようなリズムを作るには、TR-909(ローランド製のビンテージ・リズムマシン)系の、スナッピーが強めのスネアを混ぜるのがポイントです。そうすると、キックよりもスネアが印象的に聴こえるようになり、ダブステップらしさが高まります。

 また、目まぐるしくフレーズが切り替わっていくのもダブステップの特徴です。歪みの強いベースやシンセリード、ボコーダーなどを使って、1小節や1拍のフレーズを複数用意して組み合わせましょう。さらに、ボリュームやピッチ、LFOを動かして作る、「ウァン、ウヮ〜」というウネる音色は「グロウルベース」や「ウォブルベース」と呼ばれる、ダブステップの象徴的な要素となっています。

TR-909系のスナッピーが強めのスネアを混ぜる

スネアを混ぜる

FL Studio 11にはTR-909 系のスナッピーの効いたスネア音色が用意されている。トラックメイクにはこれだけでも十分だが、音色にこだわりたい人はダンスミュージック系のサンプル素材などを探して使うのもありだ


ディレイやリバーブでトラックに動きを付ける


フレーズにウネリを加える

FLStudio 11では、作成したフレーズごとに、オートメーションを記録することができる。例えば「ブー」という単調なベースを「ブウ〜ンッ、ブウ〜ンッ」というウネリのある音にできるのだ

■お問い合わせ:(株)フックアップ
●TEL:03-6240-1213
●HP: http://www.hookup.co.jp/



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