トップページ > 手軽に作品を販売できる新感覚のWebサービス“note”が提示する音楽配信の形

手軽に音楽を販売できる新感覚のWebサービス
“note”が提示する音楽配信の形

メイン画像
楽器.meをご覧になっている方の中には、“ 音源を販売してみたい”と考えている人も多いでしょう。Webで音源を販売するには様々な手段があります。ここでは様々なジャンルのクリエイターから注目を集めているサイト「note(ノート)」を運営している加藤貞顕氏に、その活用法を聞きました。

音源をアートーワークなどと組み合わせて販売できる

noteは、どんなことができるサービスなのですか?

加藤:noteは、SoundCloudのように音源をアップすることができるのはもちろん、Twitterの ように興味のある人をフォローしてコミュニケーションも取れるサイトです。その他にも動画、文章、写真をアップして無料公開もしくは販売することができます。要は、今までバラバラのサービスを使ってやっていたことを、1つの場所でできるようにしたんです。

今は、クリエイターが自分の手でファンに作品を届けることが増えていますよね。

加藤:特に音楽は、業界全体の売り上げが下がっているにも関わらず、消費者の音楽を聴きたいという需要は減っていないんですね。プロとアマチュアの境目もなくなってきて、その中で経済が回っているんです。

その経済というものを具体的に言うと?

加藤:音源よりも、Webを介した人と人とのコミュニケーションとか、ライブとかの体験にお金を払うようになっているということですね。noteという場所では、「フォロー機能」を使えば作り手がファンとつながってコミュニケーションが取れるんです。作り手側は、自分をフォローしてくれた相手の趣味嗜好を知ることでマーケティングもできる。つまり、コミュニケーション、マーケティング、クリエイティビティが一体化したサイトがnoteなんです。

ミュージシャンだと、くるりや高野寛さんなどもnoteのアカウントを持っていますよね。

加藤:そうですね。メジャーレーベルに所属しているアーティストの場合、すぐにnoteで音源を販売するのは契約の関係で難しかったりするんですけど、インディペンデントで活動しているミュージシャンはすでに音源をアップしてくれています。例えば、高野さんは自分で楽曲の権利を管理されているので、すぐに宅録の音源をアップしてくださいましたね。

音源をアップするだけでなく、アートワークや歌詞カードなども付けることができるのですか?

加藤:noteのコンテンツを組み合わせることで簡単にできます。例えば、「この曲を作った時はこんな気分だった」というセルフライナーノーツのようなものから、アートワークとして写真とかをセットにして販売することも可能です。

複数のコンテンツを組み合わせるための機能はあるのですか?

加藤:今年の6月から複数のコンテンツを組み合わせるための「マガジン機能」が使えるようになります。この機能を使って、例えば楽曲をたくさん組み合わせればアルバムを販売できますし、先ほど言ったようにテキストデータや写真と組み合わせることとかも可能になりますよ。

noteトップページ

▲noteのアカウントは、FacebookやTwitterのアカウントがあればすぐに作成することができる。それらがない場合も、メールアドレスで登録することが可能だ。登録料などは一切必要ないという手軽さもポイントとなっている(noteトップページ https://note.mu/


noteアカウント管理ページ

▲noteのアカウント管理ページ。左から「トーク(短文)」、「イメージ(写真やイラスト)」、「テキスト(長文)」、「サウンド(音楽)」、「ムービー(動画)」のアイコンが並んでおり、これらをクリックすれば簡単に作品を投稿することが可能だ。なお、音楽は1曲につき最大50MBのMP3をアップロードすることができる。作品を販売したい場合は、アカウントの設定で振込先の銀行口座を登録すればいい



例:¥1,000の作品を販売した収益

▲収益は、作品の元の金額から、決済手数料(5%/@)を引いた額の10%(A)をプラットフォーム利用料としてnoteに支払い、残りの額が振り込まれる。なお、作品の料金は¥100〜¥10,000の範囲内で投稿者が自由に設定できる


加藤貞顕氏

加藤貞顕(カトウ サダアキ)

1973年生まれ、新潟県出身。これまでに編集者として『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』などの話題作を多数手掛けている。2011年12月に(株)ピースオブケイクを設立し、2014年4月、個人のクリエイター向けのメディア・プラットフォーム「note(ノート)」を発表した。