トップページ > 【プロがレビュー】コルグ「KROSS-61」を使ってみた!

(※)表記されている価格は2014年3月31日以前のものです   

初心者でもシンセ本来の“音を作る”楽しさが手軽に味わえるコルグ KROSS-61



小見出し

 デザインと機能性の両方の面で、若い世代をターゲットにしていると感じました。重量が4・3kgと軽くて持ち運びやすいのもうれしいですね。本体には取っ手まで付いていますし(笑)。宅録用として曲作りやレコーディングで使うだけでなく、そのまま手軽にライブステージに持って行って、部屋で作った音で演奏することを想定しているタイプのオールインワンシンセという印象です。

 音色に関しては、コルグ歴代の名シンセを引き継いでいて、ピアノをはじめ、どの楽器の音色もとてもしっかりしています。それをサウンドセレクターというダイヤルで簡単に呼び出せるのは、めちゃくちゃ便利ですね。カテゴリー別に分類されているので初心者にもわかりやすいし、この操作性は最強だと思います。

 アルペジエーターのパターン数も1028種類と、このクラスとしては十分ですね。しかも、タップ機能を使うと生演奏にも手軽にテンポが合わせられるんですよ。これはかなり実用性が高いと思いました。あと、16個のボタンのオンオフでフレーズが組めるステップシーケンサーも装備されています。それらの機能を使ってフレーズを鳴らして、それをバックに演奏をしながら曲のアイディアを練ったり、コード進行やメロディを考えたりと、1台で色々な使い方ができるという点は、よく考えられていますね。

 他には、ボタン操作で簡単に2つの音色のレイヤーやスプリットが設定できるのがすごく便利で、「好きな音色に、もう少し何かプラスしたい」と感じた時に、感覚的にレイヤーが組めます。最近のシンセはプリセットが膨大なので、音を重ねて新しい音色を作るという作業をしなくなりつつありますが、このモデルはシンセ本来の“音を作る”という醍醐味も残されていますし、ビギナーでも音作りの概念を感覚的に学びやすいモデルだと思いました。

鳴らしたい音色がすぐに見つかる sp1

「ピアノ」や「オルガン」など、楽器のカテゴリーを左のダイヤルで選んで、右にあるセレクトダイヤルでバリエーションを探すだけで、多彩な内蔵音色の中から使いたい音色をすぐに呼び出せる


リアルな音色のドラムフレーズを sp1

専用ボタンを押すだけで、生ドラムやダンス向きのビートを手軽に鳴らすことができるドラムトラック機能を搭載している。テンポやパターンを変更することもでき、曲を作る際には非常に重宝する


16トラックのMIIDIシーケンサーと sp1

16個のボタンのオンオフで、シンプルなフレーズから最大64ステップのリズムパターンまで簡単に作成できるステップシーケンサーを搭載。さらに16トラックのMIDIシーケンサーも内蔵している





kross-61


製品画像

概要

61鍵仕様の軽量モデル。幅広いジャンルに対応できる豊富な音色を、「サウンドセレクター」というツマミですぐに見つけることができ、シーケンサーやアルペジエーターを搭載するなど、曲作りに役立つ機能が満載されている。また、マイクを挿して録音ができるレコーダー機能も装備。本体に取っ手が付いており、持ち運びもしやすい。

価格:¥75,000
問:株コルグ お客様相談窓口
TEL:0570-666-569

spec

●鍵盤:61鍵 ●音源:デジタル ●最大同時発音数:80音(シングルモード時)、40音(ダブルモード時) ●入出力端子:ヘッドホン、マイクイン×1、ラインイン×1( L、R/ステレオミニジャック)、アウトプット×2(L、R)、MIDIイン/アウト ●シーケンサー:ステップシーケンサー=最大64ステップ、MIDIシーケンサー= 16トラック ●アルペジエーター:プリセットパターン= 5、ユーザーパターン=1028 ●ドラムトラック:プリセットパターン= 700 ●外形寸法:942(W)×281(D)×91(H)mm ●重量:4 . 3 kg




nishi-ken

nishi-ken(ニシケン)


多彩なる実力を発揮し活躍中の新進気鋭の音楽プロデューサー、キーボーディスト。GReeeeN、SCANDAL、TEMPURA KIDZ、中川翔子、mini 、MEGなど多くのアーティストへの楽曲提供と音楽プロデュースを手掛けている。また、キーボーディストとして自身のライブや、これまでに宇都宮隆、MEGなどのライブでバンドマスターを担っている。




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