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PCオーディオ体験記

第1話 mp3やCDでは味わえない本物の音を聴こう!

mp3の圧縮されたオーディオに慣れつつある現代。しかし、本当に好きな音楽は「高音質」で楽しみたいですよね。最近、ネット環境が高速化したおかげで、いわゆる「ハイレゾ音源(データ容量の大きな高音質オーディオファイル)」が手軽にダウンロードできる時代になりました。でも、ダウンロードしたオーディオファイルをただパソコンで再生すればいいと思ったら大間違い。せっかくダウンロードした楽曲も、再生ソフトや再生装置、周辺機器などでビックリするぐらい音が変わってくるのです。この特集では、そういった「PCオーディオ」の隠れた秘密を体験記として紹介していこうと思います! 実はPCオーディオのノウハウを学ぶことは、デジタル録音の基本を学ぶことと同じ。そういった意味では、真剣に音楽制作に取り組んでいるミュージシャンやクリエイターの人にこそ、PCオーディオの知識が必要なのかもしれません!

 そもそも今回我々がPCオーディオのトビラを開くきっかけとなったのは、社長の「PCオーディオをやってみたい」の一言でした。社長はビートルズが好きでロンドンまで行った過去を持ち、アナログレコードを毎日のように聴き倒す、ある意味マニアです。好きなジャンルはロック! 今までにも電源やアンプ、スピーカーなどに一通りお金と労力をつぎ込み、オーディオに関してはそれなりの経験と情熱があります(というか、好きなんですね)。

そんな社長の言葉を受け、まず始めに我々は「とりあえず、PCオーディオのプロに話を聞きに行こう!」という結論に達しました。そして、PCオーディオの専門誌などでも紹介されるオーディオ機器/ソフトの国内輸入代理店「シンタックスジャパン」の担当者にコンタクトを取ったわけです。

自宅にいながらスタジオとまったく同じ音が聴ける!

編集部:PCオーディオが注目されている理由はどこにあるのでしょうか?

シンタックスジャパン(以下:S):そもそも、プロは24ビット/48kHz、24ビット/96kHzなど、非常に高音質なフォーマットでレコーディングしているわけですが、従来みなさんが聴いているのは「CD」や「mp3」など、音質をダウンコンバートしたり、圧縮した音なんですね。つまり、実際のスタジオで録音したクオリティよりも低いわけです。それが、最近「e-onkyo music」などの音楽ダウンロードサイトが登場してきたおかげで、自宅にいながら「ハイレゾ音源(オーディオファイル)」を直接購入できる。そして、これが重要ですが、ダウンロードしたオーディオファイルを比較的リーズナブルに再生できる環境も手に入りやすくなっているんです。

編集部:PCオーディオを楽しむために必要なものは何でしょう?

S:パソコン、オーディオファイル、オーディオファイルを再生するソフト、DAC、スピーカー/ヘッドホン、その他ケーブルなど周辺機器でしょうか。DACというのは聞き慣れない人もいると思いますが、「Digital to Analog Converter(デジタル・アナログ・コンバーター)」の略で、音楽制作をしている人になじみ深いオーディオインターフェイスもDACの機能を持っています。DACはUSB接続のものが多いので「USB DAC」と呼ばれることもあります。一般的にスピーカーやヘッドホンをつなぎ、シンプルに音を再生するだけのモデルを「DAC」、録音などにも使える多機能モデルを「オーディオインターフェイス」と言っていますね。

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ジャズやポップスを中心に、約20,000曲のハイレゾ音源を配信しているサイト「e-onkyo music」。アルバム1枚3000円程度でダウンロード購入することができる

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1ビット/DSDファイルを始め、様々なハイレゾ音源に対応。シンプルな筐体で人気のコルグ「DS-DAC-10」

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オーディオ専門誌などからも絶賛されるRME「Babyface」。オーディオインターフェイスとして録音も可能

編集部:使用する再生ソフトや機器によっても音は大きく左右されるのでしょうか?

S:例えば、多くの人がiTunesなどで音楽を再生していると思いますが、同じ曲をプリソーナス「Studio One」などに取り込んで聴くとそれだけで違いが出てきます。また、使用するDACやオーディオインターフェイスはもちろん、接続するUSBケーブルをアコースティックリヴァイブ製のものにするだけでもかなり違いますね。音に立体感が出てくるというか、ピントが合うという感じ。これは全般的に言えることだと思いますが、デジタルだからといって音が変わらないということではなく、高解像度の音ほど再生機器の特徴がより顕著に表れるということだと思います。

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アコースティックリヴァイブ製のUSBケーブル「USB-1.0SPS」。ノイズによるサウンドへの影響を考慮し、「信号ライン」と「電源ライン」を分離させるという世界初のコンセプトを持つケーブル

ということで、我々はシンタックスジャパンの担当者に紹介されたシステムを使って、PCオーディオを実際に体験してみることにしました。

【試聴方法】

今回、音楽配信サイト「e-onkyo music」からオールマン・ブラザーズ・バンド「フィルモア・イースト・ライヴ」(ファイル形式=192kHz/24ビット WAV)と、The Doors「The Soft Parade」(ファイル形式=96kHz/24ビット flac)をダウンロード購入して聴いてみました。そもそも、この2つは社長がオリジナルのアナログレコード盤を持っているということもあり、違いが出やすいだろうという理由からです。

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試奏で使用したシステム
  • ・【再生パソコン】MacBook Pro 13インチ
  • ・【再生ソフト】プリソーナス「Studio One」
  • ・【DAC】RME「Babyface」
  • ・【周辺機器】
    アコースティックリヴァイブ「USB-1.0SPS」(USBケーブル)
    アコースティックリヴァイブ「RME D-SUB15PIN - RCA 1.5m S(Babyface専用)」(オーディオケーブル)
  • ・【プリアンプ】McIntosh「C46」
  • ・【パワーアンプ】Ex・pro「375」(2台)
  • ・【スピーカー】JBL「4428」

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【試奏後】

聴いてみた感想ですが、第一印象としては「アナログのようなドカーンとくる迫力はないが、音の輪郭がしっかり出ていてキレイ」といったイメージ。当然ですが、mp3やCDとは明らかに違う音です。また、音楽再生ソフトもiTunesやフリーウェアなど色々と試してみましたが、プリソーナス「Studio One」は確かに良かったですね。特にロックのような音圧を求める社長にとって、「Studio One」に内蔵されているマルチバンドコンプは最高。マルチバンドコンプのプリセットを変えるだけで、様々な音圧を楽しむことができました。PCオーディオというと「良い音を再生して聴くだけ」と思っていましたが、実は「自分好みにカスタマイズして聴く」という楽しみ方があるんですね。

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音の良さで定評の高いプリソーナス「Studio One」。曲を再生するだけではなく、内蔵のプラグインエフェクトを使って自分好みのサウンドを作れるのがポイント

NEXT 第2話 RME「Babyface」が人気の理由! に続く

問い合わせ先
シンタックスジャパン
http://www.synthax.jp/babyface.html
コルグ
http://www.korg.co.jp/Product/Audio/DS-DAC-10/
エムアイセブンジャパン
http://www.mi7.co.jp/products/presonus/studioone/
IKマルチメディア
http://www.ikmultimedia.com
関口機械販売株式会社/アコースティックリバイブ
http://www.acoustic-revive.com/
【PCオーディオ体験記・目次】
  • 第1話 mp3やCDでは味わえない本物の音を聴こう!
  • 第2話 RME「Babyface」が人気の理由!
  • 第3話 プリソーナス「StudioOne」を試す!
  • 第4話 音楽配信サイト「e-onkyo music」の担当者を直撃!
  • 第5話 USBケーブルで音が激変!?アコースティックリヴァイブを直撃
  • 第6話 IKマルチメディア「T-Racks」でロックな迫力をゲット!
  • 第7話 音が良いと評判のZOOM「TAC-2」をチェック!